一回裏巨人1死一塁、村田は2点本塁打を放つ=時事
(20日、巨人6―1DeNA)
1、2番が出塁し、3、4、5番がかえす。理想的な攻撃で、巨人打線が一気に畳みかけた。
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DeNAの新人左腕・浜口の立ち上がり。一回、先頭の陽岱鋼、2番のマギーがボール球を見極めて連続四球。無死一、二塁となり、中軸の登場だ。坂本勇の左前適時打で先制し、阿部の右犠飛で加点。そして、村田が2ランで流れを加速させた。「クリーンアップ」の名の通り、3人で走者を一掃してみせた。
五回もマギーからの4連続長短打で2点を追加。前半で大量リードし、先発の新人・畠の快投を呼び込んだ。3安打3打点の村田は「チャンスでよく回ってくるので、なんとか応えたいと必死でやっている」。
3位のDeNAに3連勝し、最大「11」あった負け越しを、「1」にまで減らした。要因は打線の奮起。7月下旬から打順が固定されたことで、長打力のある打者でも状況に応じて四球を選んだり、進塁打を心がけたりと、役割が明確になった。打撃不振が響き、球団史上最悪の13連敗を喫したころとは、まるで別チームのよう。8月のチーム打率はリーグトップの2割8分9厘だ。
12球団で唯一、クライマックスシリーズ進出を逃したことがない巨人。DeNAに2ゲーム差に迫り、高橋監督は言う。「追いつけるところまで来た。とにかく我々は勝っていくしかない」。残りは33試合。意地がある。(山口裕起)
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○畠(巨) 8回1失点。DeNAの3番筒香から2三振を奪った新人右腕は「直球がどれだけ通用するか試してみた」。
○坂本勇(巨) 一回、左前に先制打。「1、2番打者がよく打つので、負けられないと刺激を受けている」