ビートたけしさん=東京都千代田区神田駿河台、村上健撮影
フジテレビ系で9日午後6時半から放送される「FNS27時間テレビ にほんのれきし」。にぎにぎしいバラエティーから一変、歴史をテーマに編成する大型特番で、総合司会を務めるビートたけし。周囲が「すでに歴史的人物」と評する70歳に、自分史を振り返ってもらったほか、補佐役の関ジャニ∞・村上信五についても聞いた。
「FNS27時間テレビ」で司会
――今回は歴史をテーマにしています。もともと歴史好きということですが、当初からこの企画に好感触はあったのでしょうか。
歴史は嫌いじゃないけど、そんなに詳しくないよ。「27時間テレビ」で何をやろうかって話したら、歴史をやると言うんで、「ああ、そう」と言ったくらい。「27時間テレビ」を好きにやらしてくれるなら、もっと違うこと考えるけど。27時間、ただ酒飲んで、芸人が集まってくだらないこと言い合っているってのもありかなと思ったけど、それは無理なんだなと(笑)。
――これまでの笑い色より、教養番組的な色合いが濃くなる。
そもそもよく考えたら、おいらが総合司会をやると言ったかなと(笑)。いつも「27時間テレビ」でいえば、(自身が扮するキャラクターの)「火薬田ドン」で出てきて、深夜にドカンとやって終わりだから、まさか全編通じてMCをやるとは思わなかったけどね。ただ「27時間テレビ」をくくるには歴史は、いいかなと思った。お笑いを外していても、所詮(しょせん)、おいらがやると、全部お笑いにしてしまうから。お堅い問題でも関係なく強引に持っていっちゃうからね。ヘタすりゃ、戦争を考えるところでもね。相当怒られるけど。
――補佐役の村上さんがたけしさんについて「ほぼほぼ歴史上の人物です」と制作発表会見で言っていました。35歳の村上さんが、70歳のたけしさんについて、そう評するのを聞いてどう思いました?
歴史というのは、100年、200年と、短縮して見られるから、エノケン(榎本健一)さんや(林家)三平さん、ヘタするとオッペケペー節の川上音二郎までは、おいらと同じ世代として区切られる。あとは、トニー谷も。だから、今の時代で1年持たないで消えた芸人なんてのは、どこの時代に入るんだろうねと思うけど。
――自分の歴史を振り返ってみて、どの時代が面白かったでしょうか。
そんなに変わらないね。おいらはずうずうしいから、時代時代で納得しているところもあるから。昔は60歳過ぎたら死のうかと思ったけど、じじいになってもわりかし面白いなと思うようになった。わがままがきくとか、くだらないことを言っても、あんまり文句を言われねえとか。