連合の定期大会であいさつをする神津里季生会長=4日午前9時16分、東京都千代田区、柴田悠貴撮影
連合は、22日投開票の衆院選で「希望の党」と政策協定を結ばず、特定政党の支援は見送る方針だ。神津里季生(こうづりきお)会長は4日、東京都内で開いた定期大会であいさつした後、記者団の取材に応じ、選挙後の支持政党について「選挙結果を見ないと分からない。政治体制全体の構図を見極めた上で決めていきたい」と語った。記者団とのやりとりは次の通り。
連合会長「足元はカオスのなか」 希望の公認選別を批判
【特集】2017衆院選
――選挙に臨む方針を改めて。
「すでに推薦をしている議員、私どもの働く者本位の政策で結びあっている候補者がいっぱいいるので、彼らを国会に送り届けたい。それが基本中の基本だ」
――政策で個別に候補者の支援を判断すると。
「もう判断している。その人たちがどの党に所属していようが、あるいは無所属であろうが、とにかく国会に行って、私たちの政策を実現してもらいたい。それがまず第一だ。そして今、政治構造が大きく変わっているから、間違いなく一強政治、強引な政治手法に対して、ノーだという勢力がはっきり、大きな塊、いくつかの塊になってきている。それをぜひ実現していきたい。こういう思いもひとつ大きくある」
――選挙の後、支持政党のあり方をどうするか。もう少しかみ砕いて。
「選挙結果を見ないと分からない。私たちの応援している、働く者本位の政策を実現する議員がどれだけ勝ち残れるのか。そういうことにもかかっている。そこを見極めた上で改めて、政治体制全体の構図がどうなっていくのかということも見極めた上で、私どもとしては考え方を決めていきたいと思っている」