昨年7月に入所者19人が殺害される事件が起きた障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)の再建に向け、神奈川県の黒岩祐治知事らは14日、小規模施設を分散して建て直す「基本構想」を入所者らの家族会に伝えた。
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構想は、県議会の議論を経て決定した。園が現在ある同区千木良地区と、仮移住先の横浜市港南区芹が谷地区に、入所者132人分の居室と日中の活動の場などになる拠点施設を設置。約2年かけて入所者全員から入居先の希望を聞き取り、定員を決める。
黒岩知事は「家族会が構想を受け入れてくれ、ほっとした。しっかり前に進めていきたい」と話した。(木下こゆる)