トランプ米大統領が11月上旬に韓国を訪れる際、北朝鮮との間にある非武装地帯(DMZ)への視察を見送る方向になっていることがわかった。米韓関係筋が明らかにした。トランプ氏が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と非難合戦を繰り広げているため、トランプ氏の安全を考慮したという。
特集:ドナルド・トランプ米大統領
トランプ氏は11月7日から8日まで訪韓し、文在寅(ムンジェイン)大統領と会談するほか、国賓として韓国国会で演説する見通しだ。米国の北朝鮮政策や米韓関係について触れるとみられる。
訪韓中の日程案では歴代大統領が訪れ、トランプ政権でもペンス副大統領やティラーソン国務長官が訪れたDMZの視察も候補に挙がったが、見送られる方向という。米韓両政府から、トランプ氏の安全を懸念する声が出ているためだ。
トランプ氏は正恩氏を「リトル・ロケットマン」と呼び、核ミサイル開発を強く非難している。正恩氏も9月21日付の声明で、トランプ氏を「政治家ではなく、火遊びが好きなちんぴら」とこき下ろした。
朝鮮中央通信によれば、政府機…