三省堂書店の新井見枝香さん=東京都千代田区
文芸書担当が長かったので、選んだのは3冊ともフィクションです。選挙に興味が湧くような小説を選びました。
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特集:2017衆院選
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「当確師」は、「ハゲタカ」シリーズを書いた真山仁さんの作品です。主人公は、どんな候補者でも当選させるコンサルタント。理念や政策は関係なく、お金を積まれれば当選させるという人です。
結局、その政治家が何を成すかじゃないじゃん、と一瞬思ってしまいそうです。でも、選挙がいかに大事かも伝わってきます。理念が立派でも当選しないと何もできないから、勝つために死にものぐるい。すごいなって思いました。
この本を読んで私、投票に行ったんです。正直、政治とかよく分からないですし、すごく忙しかった時期で、「行かない」って言っていたんですけど。でも、「投票しないともったいないな」と。人は社会に不満があると、デモをしたり、ネットに意見を書き込んだりするけど、この本からは選挙こそが世の中を変える一歩で、もっと選挙に目を向けようよっていうのが伝わってきます。
中山七里さんが「総理にされた…