「新名古屋名物 山賊焼」(名古屋大酒場だるま、名古屋グルメ選手権実行委員会提供)
名古屋グルメの頂点を決める「NAGO―1グランプリ」(栄ミナミ商店街連盟主催)が開催されている。名古屋市中区栄3丁目の矢場公園に18店舗が出店し、食べた人が食器に付いている投票券を好きな店に投票する仕組み。衆院選投開票と同じ22日にナンバーワン名古屋グルメが決まる。
NAGO―1グランプリは今年で7回目。新しい名古屋グルメを作り、名古屋の飲食業を活性化しようと始まった。今年は12~22日の日程で開催し、最終日に開票して順位を決める。出品メニューはすべて500円。期間中5万5千人の来場を見込む。
2連覇中の名古屋大酒場だるま(中区)は、ハワイ名物の骨付き肉に名古屋の手羽先の味をつけた「山賊焼」を出品した。容器からはみ出すチキンの存在感が特徴。店長の伊藤大二朗さん(22)は「インスタ映えも狙っている」と話し、SNSでの拡散を期待する。
昨年準優勝の魚河岸(うおがし)本舗ぴち天(中村区)は「名古屋コーチン七福神巻き」で初優勝を狙う。名古屋コーチンの卵を使っただし巻きの中に、エビやコンニャクなど7種類の具材が入る。同店の阿部大蔵さん(43)は「1年間かけて開発した。今年こそは」と自信を見せる。
1913年創業の老舗料亭つたも(中区)は、会席料理を手がける調理人が丁寧に作るエビと三つ葉の天丼「海老(えび)天まぶし」で上位を狙う。名古屋今池やぶ屋(千種区)は、有名ラーメン店ちょもらん麺(中区)とコラボした「台湾まぜきしめん」で勝負に出る。
会場に訪れた名古屋市の女性(46)は意外性を重視するという。「『がブチキボンバイエ!!』なんかは、何か分からんのがおもしろいね」と話す。愛知県春日井市から来た50代男性は「一食500円という手軽さがいいね。色んな品を少しずつ楽しんで決めたい」。
開催時間は午後4時(土日は午前11時)~午後9時半で、投票は22日午後7時半まで。問い合わせはNAGO―1グランプリ事務局(052・251・1517)。(小手川太朗、寺田実穂子)