演習などで使う「戦闘糧食」をだまし取り、インターネットオークションで売ったとして、自衛隊大阪地方協力本部(大阪市中央区)は15日、同本部の男性1等陸曹(46)を懲戒免職処分とし、発表した。調べに対し、2009年ごろから自ら買った階級章なども含め、ネットオークションで600万円を売り上げ、「飲食代などに使った」と話しているという。
自衛官、「ミリメシ」盗んだ疑い ネット販売し懲戒免職
同本部によると、1等陸曹は昨年4月までに、後輩隊員を「訓練で使う」とだまし、少なくとも段ボール箱3箱分の真空パックのご飯やレトルトのおかずなど、隊内で使われる戦闘糧食1万4千円相当を受け取り、転売した疑いがある。
戦闘糧食は「ミリメシ」の名で知られ、マニアに人気がある。陸上自衛隊中部方面総監部の警務隊が昨年6月に1等陸曹を詐欺容疑で摘発。神戸地検に書類送検し、起訴猶予処分となっている。