母国の料理などをもとに留学生たちが考案したおにぎり=2018年5月、新潟県南魚沼市の国際大学
外国人留学生がおにぎりをつくると……。新潟県南魚沼市の国際大学で12日、留学生たちが自国の料理をヒントに考案したおにぎりの発表会があった。市と同大が主催した南魚沼産コシヒカリのPRを狙った試みで、題して「握飯(にぎりめし)国際化計画」。意外性に富んだおにぎりの数々に、会場から驚きや称賛の声があがった。
同大では、51カ国の学生たちが国際関係学などを学んでいる。おにぎりづくりに挑んだのは合同チームを含む12カ国の8チーム。4月上旬に握り方などの手ほどきを受け、通信販売などでそろえた材料で試作し、この日に備えた。
チーム・アフリカ(セネガルなど3カ国)は、母国の日常飲料であるハイビスカスティーなどを加えて炊いたごはんと、ハイビスカスをベースにしたジャム状の具材で、紫色の甘いおにぎりに仕上げた。
チーム・中央アジア(キルギスなど3カ国)はスパイシーな味付けのおにぎりをブドウの葉で包んだ。ほかにも、ひき肉や唐辛子、バジルの葉などを混ぜ込んだものなど、それぞれのお国柄や食文化を反映した独創的なおにぎりが並んだ。
林茂男市長ら8人の審査員からは「コメが各国の料理を受け入れられることに驚いた。世界平和にも貢献できるのでは」との講評もあり、会場を沸かせた。(荒海謙一)