「スーパースポーツゼビオもりのみやキューズモール店」のランニングウォッチ売り場=11日午後、大阪市中央区
スポーツの秋です。街中や公園を走る人が増えていますが、効果的な運動を助けてくれるランニングウォッチが売れています。GPS(全地球測位システム)内蔵で、ペースや走った距離が正確に把握できるものが人気のようです。
きりとりトレンド 話題の商品を紹介
ランニングウォッチの価格は、数千円から数万円まで幅広い。ストップウォッチの機能があるのは当然だが、手頃な価格の商品でも、防水対応は施されているものが多い。
1万円以上する高い商品には、GPSが内蔵されているものが多い。
GPSの作動ボタンを押すと、電波を受信して位置情報を取得する。走った距離が正確に分かるので、どんなペースで走っているのか、表示で知ることができる。終了後には走った距離やペースとともに、消費カロリーも記録され、履歴を振り返ることもできる。
さらに高額の商品になると、脈拍から心拍数を把握することもできる。
「スーパースポーツゼビオもりのみやキューズモール店」(大阪市中央区)で販売を担当する日比野友紀さんは、「ランニングの基本は一定のペースで走ること。GPSを使えば把握が簡単なので、初心者から使ってほしい」と話す。
スマートフォンのGPSと専用アプリを使えば、ランニングウォッチと同じように測定できる。ただ、スマホは走る邪魔になったり、測定画面の確認がしづらかったりする。
調査会社GfKジャパンによると、GPSや心拍計測などの性能がついたスポーツウォッチの国内販売台数は2016年、前年比1・2倍の30万台だった。
ランニングを趣味にする人は以前より増えている。笹川スポーツ財団の推計では16年、週1回以上ジョギング・ランニングをした人は467万人と10年前の約1・5倍だった。(近藤郷平)
■心拍数でスピード調整
ガーミンの「ForeAthlete235J」は、時計の裏にあるセンサーが手首の脈拍を認識し、心拍数を測定する。ランナーは心拍数を目安にスピード調節を考え、走ることができる。5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンの予想タイムを出す機能もある。定価3万6800円。
■初心者にも優しい機能
エプソンの「Q―10」は、機能を絞り込んだ初心者向け。走行距離やペースを自動で計測できる。GPSを起動させなくても、歩数や消費カロリーなどを測ることができ、ウォーキング用にも使える。希望小売価格は1万3千円。
■太陽光で電池切れなし
セイコーウオッチの「スーパーランナーズソーラーモデルSBEF029」は太陽光で充電する。フル充電なら約20カ月作動するので、急に電池が切れる心配がない。前半は速く走り、後半はゆっくり走るといったインターバル練習を手助けする機能もある。希望小売価格は1万5千円。
■画面いつでもまっすぐ
ソーマの「RunONE100SL」は、表示画面が斜めに傾いている。走っている時に画面がまっすぐ見える工夫だ。走っている途中、時計前面にあるボタンを押せば、ラップタイムが最大100まで記録できる。希望小売価格は8500円。
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主なメーカーの人気商品から選びました。価格は税抜き
■ランニングウォッチの売れ筋トップ5
①ガーミン「ForeAthlete235J」 3万6800円
②ガーミン「ForeAthlete35J」 2万4800円
③エックスユナイテッド「X―D014」 3324円
④ファイテン「PH―D076」 7314円
⑤セイコーウオッチ「スーパーランナーズソーラーモデルSBEF029」 1万5000円
※「スーパースポーツゼビオもりのみやキューズモール店」での7~9月の販売数。10月11日時点の税抜き店頭価格(きりとりトレンド)