イタリア挑戦へ向けガッツポーズをする中大の石川
バレーボール全日本男子のエース石川祐希(21)=中央大4年=が26日、東京・八王子市の中央大キャンパスで記者会見を開き、自身3度目となるイタリア1部リーグ・セリエA挑戦への決意を語った。先の国際大会で痛めた右ひざは全治4~6週間と判明したが、「まずはけがを治すことが、今、やるべきことだと思う。治った時、今まで以上に結果を残せればいい」と話した。
今のところ、イタリアには10月1日に渡る予定だが、リハビリ終了後の10月中旬に渡ることも検討している。
石川は9月に名古屋や大阪で開かれた、各大陸の強豪が集うワールドグランドチャンピオンズカップに全日本の一員として出場したが、フランス戦で右ひざ靱帯(じんたい)を痛めた。リハビリのため、10月15日のイタリアでの開幕戦出場は見送らざるをえない。昨年からイタリア挑戦、全日本での試合と負荷のかかる試合が続いたこともあり、「コンディションが整わない中でやっていては勝つことは難しい。休むことも必要」と語った。
石川は過去に、イタリアのモデナとラティーナに所属した。今春までプレーしたラティーナではシーズン後半に出場機会を増やした。今年はシーズン初めからのプレーを望み、再びラティーナの戦力に加わった。中大では主将も務める石川。関東大学秋季リーグを戦うチームを離れることになるが、チームは石川の決断を尊重した。
11月末から始まる全日本大学選手権には、中大の4連覇もかかっている。ラティーナとは、この期間は日本に帰国できることを契約で結んでおり、石川も出場する意向を示している。
また、この日は中大の同期で全日本デビューも果たした大竹壱青(21)がドイツ1部リーグのユナイテッド・バレーズでプレーすることも発表された。大竹は「(ブロックの)高さへの恐怖心をなくし、速さにも慣れてきたい」と意気込みを語った。(能田英二)