熊本県南阿蘇村は31日、昨年4月の熊本地震後に出した立野(たての)地域への避難勧告を解除した。あわせて県に対し、立野地域の被災者生活再建支援法に基づく長期避難世帯認定の解除を申し立て、県は解除した。
村では地震で阿蘇大橋が崩落したほか、国道57号などで大規模な土砂崩れが起き、村は地震後、避難指示や勧告を出した。災害の危険性に加え、道路の寸断や断水が続いたことから、県は昨年10月、長期避難世帯に認定した。
今年に入り、梅雨や台風の時期も災害が起きなかったことなどから、村は勧告の解除を検討していた。
県によると、解除される避難勧告の対象は328世帯。県内では宇土市と御船町の一部で避難指示が、御船町の一部で避難勧告が続いている。