広いビニールハウスで休む犬たち=3日午後4時14分、熊本県西原村の「阿蘇マロンの樹」、小宮路勝撮影
熊本地震で一緒に暮らせなくなった愛犬を預かります――。熊本県西原村のレストラン「阿蘇マロンの樹(き)」で3日、「阿蘇くまもとシェルター」の活動が始まった。レストランを経営する園田和也さん(53)は「元の生活に戻れるまで安心して過ごせる場所を提供したい」と話す。
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ペット同伴で食事やバーベキューができる「マロンの樹」は、阿蘇の山々が見渡せる高台にある。周囲に住宅はなく、園田さんは「ほえる声やにおいを気にする人がいない。落ち着いて過ごせる」と話す。
シェルターづくりの準備を進めていた山本志穂さん(60)の活動に賛同し、場所の提供を決めた。1500坪の敷地には、ドッグランや雨天でも犬が遊べる温室広場などがある。小型犬から大型犬まで月に1万2千~1万8千円で預かって人件費や施設維持費に充て、トリマーや獣医師も定期的に犬の体調を見に訪れるという。山本さんも「ペットと飼い主が頻繁に会える環境ができてよかった」と喜ぶ。ただ、シェルターの人手は足りておらず、ボランティアや運営費の寄付を募っている。
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