人と仏の距離感に迫る 中2「仏女」が運慶特集第2弾——贯通日本资讯频道
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人と仏の距離感に迫る 中2「仏女」が運慶特集第2弾

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運慶の父、康慶が造った四天王像の邪鬼について、東京国立博物館の浅見龍介・企画課長から説明を聞く飯島可琳さん=7月26日午前、奈良市の興福寺、小滝ちひろ撮影


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「仏女(ぶつじょ)新聞」。奈良県生駒市の中学2年生、飯島可琳(かりん)さん(14)が自分でつくっている新聞です。東京・上野の東京国立博物館(東博)で開催中の特別展「運慶」についても特集を組んでいて、11月号で第2弾を掲載しました。運慶仏の「まなざし」から、人と仏の距離感について考察したり、搬出作業の密着リポートを巧みなイラストとともにまとめたり。さらに充実した内容になっています。


特集:興福寺の「運慶」、東京で特別展


中2女子、ウェブで運慶特集 「仏女新聞」研究者も脱帽



飯島さんが注目したのは、運慶が多用したとされる「玉眼(ぎょくがん)」。水晶片で目を写実的に表現する技法だが、運慶は、浄楽寺(じょうらくじ、神奈川県横須賀市)の阿弥陀三尊像(1189年、国重要文化財)から後、如来・菩薩(ぼさつ)に使わなくなった。


その点について、こう推論している。「運慶が避けていたのは、如来像や菩薩像に『人間的な表情』を与えることだったのではないか。(中略)仏は、簡単に人間の願いを聞いてくれるような都合のよい存在ではない。というのが運慶からのメッセージなのだろうか」


飯島さんは、搬出作業の取材を7月下旬に興福寺仮講堂で行った。寺や東博の特別許可を得て、運慶の父・康慶が造った四天王像の梱包(こんぽう)を見守った。像を持ち上げる様子について、「衝撃や運ぶ際の滑り抵抗は小さい方が良い。そこで滑りのよい合成樹脂の板を台座と床の間に挟んで使ったり、いれておいた合成樹脂を空気圧でふくらませて、床と立像の間にすき間を作ったり」と、細かな点も見逃さずに記した。


四天王像の点検、緩衝材の巻き付け、四天王と足元の邪鬼との分離といった、行程を描いたイラスト図解も丁寧でユーモラスだ。


執筆にあたり、東博の浅見龍介・企画課長にSNSを通して指導を請い、表現や用語にも細心の注意を払ったという。


仏女新聞10、11月号は仏女新聞のサイト(


http://butsujo.net/


別ウインドウで開きます


)で閲覧、ダウンロードできる。


特別展は26日まで。一般1600円など。問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600)。(編集委員・小滝ちひろ)



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