ジャーナルスタンダードファニチャーがデザインを監修したマンションの一室=東京都渋谷区
アパレル企業が住宅事業に続々と参入している。店づくりのノウハウを生かし、セレクトショップさながらのマンションや、外国風の一軒家などを提案。雑貨や家具のセット販売にも力を入れる。本業の衣料品販売で苦戦が続く中、新たな収益源にしたい考えだ。
東京都渋谷区のマンションの一室。木目をいかした床に、新品ながら使い古した雰囲気を出したソファや海外製の雑貨が配されている。天井はコンクリートむき出しで、しゃれたカフェのような雰囲気だ。
セレクトショップ「ジャーナルスタンダード」を展開するベイクルーズ(東京)が7月から始めた、部屋のリノベーションを勧めるモデルルームだ。内装のデザインを監修し、家具の大半も自社のものを置いた。リノベーションは専門の企業が手がける。すでに4件の契約を獲得。「素材選びや世界観の演出など、住宅は洋服業界と親和性が高い」(広報)と手応えを感じている。
「フリークスストア」を展開するデイトナ・インターナショナル(東京)は、主力の米国調の衣料品にちなみ、「アメリカの一般住宅」をイメージした新築の戸建て住宅をデザインし、6月に発売した。設計や販売を担当するベツダイ(大分市)の広報は「通常の2倍近い資料請求があり、すごい反響だ」と驚く。
ユナイテッドアローズ(東京)…