タッチダウンパスを受け、仲間に祝福されるオービックのWR西村有斗(上)
アメリカンフットボールの社会人Xリーグはジャパンエックスボウル(JXB)トーナメントの4強が決まった。リーグ戦6位からの下克上を狙うオービックは、11日の準々決勝で同3位のノジマ相模原に41―22と快勝。チームに勢いをつけたのが、けがから1カ月ぶりに本格復帰したWRだった。
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第1クオーター(Q)、オービック最初の攻撃は自陣18ヤードから始まった。QB菅原俊(法大)のパスが2度続けて決まって攻撃権を更新。自陣30ヤードからの第1ダウン10ヤードで仕掛けた。菅原からボールを手渡された新人RB地村(ちむら)知樹(関大)は、右オープンのランと見せて止まり、パス。右サイドで縦に抜けたWR西村有斗(あると、日大)が走りながら両腕を前に伸ばしてキャッチ。グンと加速し、エンドゾーンまで駆け抜けた。チームとして思い描いた通りの先制タッチダウン(TD)で、一気に流れを持ってきた。
オービックは攻撃の3プレー目で、このトリックプレーをやると決めていた。投げるのは器用で精神的に強い地村。受け手は10月7日のけがからの本格復帰戦に燃える西村。二人で練習を重ね、前日にはLINEでパスのタイミングについて最終の打ち合わせをする念の入れようだった。
「ちゃんと結果が出てよかった…