福島県警は20日、同県下郷町湯野上の山中から白骨化した遺体を発見したと発表した。今月9日に男性の遺体を遺棄した容疑で逮捕した容疑者2人が「約10年前に別の男性の遺体も埋めた」と供述したため、県警が付近を捜索していた。県警は遺体の身元の確認を進めるが、死体遺棄容疑は時効を迎えている可能性が高いため、殺人容疑や傷害致死容疑での立件も視野に捜査する方針。
県警は、2016年6月ごろに下郷町の河川敷に松田昭浩さん(当時42)の遺体を遺棄した疑いで、同県国見町藤田、無職星久宏(39)と、弟でさいたま市桜区西堀6丁目、大工星賢二(35)の両容疑者を逮捕した。両容疑者が「10年前に埋めた」と話したのは当時、久宏容疑者が勤めていた会社の同僚の男性。当時30代後半で、07年8月に行方不明になり、08年3月、福島署に家族から行方不明者届が出されていた。