滋賀県野洲市のJR野洲駅前への市立病院の建設計画の是非を問う住民投票が26日あり、投票率が50%を下回ったため、条例に基づき開票されずに不成立となった。投票率は48・52%だった。山仲善彰市長は今後、病院の関連予算案を市議会に提案する。市議会は推進派が多数を占め、駅前で病院建設が進む見通し。
91億円の病院建設計画で住民投票 滋賀・野洲で告示
市内には公立病院がなく、民間の唯一の総合病院「野洲病院」は多額の債務を抱え、建物も老朽化。市は将来の高齢化を見据えて、野洲駅前の市有地約5500平方メートルに約91億円をかけて市立病院を建てる計画をまとめ、2021年春の開院を目指してきた。
しかし、市議会は財政面への不安などから予算案を6回否決。9月には反対派の市議の提案で住民投票が決まった。ところが10月の市議選の結果、推進派が多数となり、山仲市長が29日開会の市議会に提案する予算案は可決される見込み。