「女性向け」「男性向け」といった表現で市販の医薬品の宣伝ができるようになった。厚生労働省が広告基準を37年ぶりに抜本的に見直し、特定の性別や年齢層をターゲットにした表現を認めた。一方で、ウェブサイト上の広告の増加を受け、明記してこなかった規制対象に、サイトやSNSも含まれるとした。
新基準では、安全性に問題がない範囲で、対象を絞ることができる。例えば肩こりに効く薬で「中高年向け」といった内容だ。また効能効果が一つだとそれだけに効くと消費者に誤解されかねないと従来は原則、二つ以上表示せねばならなかった。だが説明を読めば理解できるとして、「頭痛・生理痛に」だった表現を「頭痛に」「生理痛に」と一つだけでも可能とする。
「新発売」と表現できる期間は、6カ月間から1年間に延長した。他業界の商品では、1年程度を新発売とすることが一般的なため。一方、目薬の「すっとする」といった使用感に関する表現のみを強調するのは、使用目的を誤解させるとして禁止した。
医薬品の広告基準は、医薬品医…