保護者の多くが児童用マスクを購入する際に悩まされる。子供は普通のマスクをつけたがらず、カラフルだったりイラストの入っている児童用マスクを好むが、このようなマスクは安全だろうか。防護効果が損なわれることはないだろうか。中国青年報が伝えた。

マスク団体の基準では、マスクと肌が直接触れる織物は染色してはならないと規定しているが、この基準はマスクの外層には適用されない。外層の染色及び各種イラストについては企業が自主的に設計でき、基準はない。

「見栄えの良いマスクの購入は慎重に」。民間用衛生マスク団体基準の作成者の一人で、東華大学紡績学院教授の靳向煜氏は、「児童用マスクの染色に用いられる顔料は食品レベルの基準を満たすことが望ましい。逆に化学工業原料で染色したマスクを長時間着用すれば、むしろ悪影響が生じる」と指摘した。

靳氏は「児童用マスクは生後36カ月以下の乳幼児に向いていない。小型マスクは通常3−6歳の児童に向いている。児童のマスク着用は呼吸に影響が生じるため、低年齢の子供のマスク着用は慎重になる必要がある。保護者は観察し随時調整しなければならない。中型は6−9歳の子供に向いている。大型は通常10歳以上の子供が着用するよう提案する」と述べた。

靳氏は「子供の成長には個人差があるため、年齢によるマスクの選択は参考にしかならない。保護者が購入の際に子供に試着させ、顔の大きさに合ったマスクを選ぶのがベストだ」と指摘した。（編集YF）

「人民網日本語版」2020年4月14日