千葉県木更津市の暁星国際高校の男子野球部員2人が、寮で男性監督(27)に布団の中に入られるなどのセクハラやパワハラを受けた、と被害を訴えていることが4日、同校への取材でわかった。部員は昨夏から繰り返し被害を受けていたという。同校はこの日から、監督を野球部の指導から外した。
同校によると、野球部は男子部員約40人が寮で監督やコーチと共同で生活している。3年生の部員2人は、入浴中に「体を洗う」と監督に言われて体を触られたり、消灯後に見回りをしていた監督に「添い寝をしよう」と布団の中に入られたりした。長いときは30分以上添い寝をさせられたという。
部員が保護者に相談して発覚した。保護者たちは11月に千葉県警木更津署に相談。同署は監督に保護者の意見を伝えた。
監督は同校の聞き取りに対し、「コミュニケーションのつもりだった。恋愛感情はなかった」と話し、セクハラやパワハラの認識を否定した。同校は「大切な生徒を預かっている立場で、生徒に不信感を持たれる行為は許されない」として今後、処分を検討する方針。県高校野球連盟には4日、口頭で経緯を説明した。
野球部は1992年の秋季県大会で優勝。この監督は2015年に就任し、今夏の千葉大会では16強に入っている。