文芸評論家・小川栄太郎氏の著書「徹底検証『森友・加計事件』朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」が朝日新聞社の名誉や信用を著しく傷つけたとして、本社が小川氏と出版元の飛鳥新社(東京)に厳重に抗議し、謝罪や訂正を求めた申入書に対して、小川氏と飛鳥新社は5日付で回答した。
本社は11月21日付の申入書で、小川氏の著書が本社の「森友学園」「加計学園」をめぐる一連の報道を、根拠もなく、本社に対する取材もないまま「虚報」「捏造(ねつぞう)」と決めつけたなどと指摘していた。
小川氏は「貴社申入項目は、殆(ほとん)どが私の『表現』か『意見言明』への苦情に過ぎません」とし、飛鳥新社は「ほとんどが著者の表現を問題にしている以上、抗議は成立しないと言わざるを得ません」などとしている。両者の回答全文は、小川氏が代表理事の一般社団法人「日本平和学研究所」と飛鳥新社のホームページにそれぞれ掲載されている。
朝日新聞社広報部の話
回答の内容は承服できません。今後の対応について、弊社で検討いたします。