第12回BRICS首脳会議が17日夜にテレビ会議形式で開かれ、習近平国家主席が重要談話を発表した。5か国首脳は「BRICSパートナーシップを深化し、世界の安定、共通の安全保障、革新的な成長を促進」をテーマに、世界の新型コロナウイルス対策とBRICSの各分野の実務協力に焦点を合わせ、重大で差し迫ったグローバルな問題についてBRICSの声を共に発し、国際平和・安全の維持、世界経済の下支えのためにBRICSの力を貢献した。(文:張紅・本紙論説員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
新型コロナ対策において、BRICSは情報共有と協力を継続してきた。今年、BRICSは新型コロナ対策に関する臨時外相会合、保健担当高官ビデオ会議、外相ビデオ会合などを相次いで開催して、情報共有を強化し、新型コロナ対策の経験について踏み込んだ意見交換を行った。これと同時に、各国間の治療薬・ワクチン開発協力も順調に進展した。
経済回復の後押しにおいて、BRICS体制は新たな生命力と活力を煥発している。中国経済の回復・成長が輸入需要を押し上げるに従い、BRICS構成国間の貿易、特に他の構成国の対中輸出も着実に回復している。感染対策をしつつ経済を安定させることが、各国にとって一刻の猶予もならない課題だ。会議で習主席は、安全の確保を前提に、経済回復を積極的に推進し、感染防止・抑制を常態化する中で経済・社会活動の段階的再開を実現することを提言した。
今回の会議がBRICSにとって、手を携えて前進する新たな出発点となることは間違いない。手を携えて新型コロナと闘う各国の力を最大化するため、中国は模範を示した。中国はBRICSワクチン研究開発センターの建設を推進するため、すでにワクチン研究開発中国センターを設立した。中国はオンラインとオフラインを結ぶ形で、5か国のワクチン共同開発・試験、工場建設協力などを推進することを望んでいる。
BRICS協力が国際社会で日増しに重要な役割を演じることができているのは、まさに世界のパワーバランスの深い調整という大勢に順応し、より公正で合理的な方向への国際秩序の発展という時代の潮流に順応し、世界の多極化を後押しし、世界の平和と安定を維持するという使命を引き受けてきたからだ。世界はBRICSが独自の案をさらに多く示し、独自の役割をさらに多く繰り広げることを期待している。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月18日