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30カ所を家宅捜査 朝鮮総連系保険会社が資産隠し疑い

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-12-18 19:37:59  点击:  切换到繁體中文

 

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金剛保険本社の家宅捜索に入る警視庁の捜査員=17日午前10時38分、東京都荒川区西日暮里2丁目、高島曜介撮影


朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)系の保険会社「金剛保険」(本社・東京都荒川区)が、整理回収機構(RCC)による差し押さえを逃れるために会社の預金を隠した疑いがあるとして、警視庁などの合同捜査本部は17日、同社本社や全国の支店など約30カ所を強制執行妨害の疑いで家宅捜索した。捜査関係者への取材でわかった。捜査2課は押収した資料を分析して資金の流れなどを調べる。


捜査関係者によると、RCCは、経営破綻(はたん)して2002年に解散した金融機関「朝銀東京信用組合」が保有していた金剛保険に対する約10億円の債権を引き継いだ。RCCがこれらを回収する過程で、金剛保険が預金約8千万円を隠していた疑いが浮上したという。


家宅捜索の容疑は、16年末、RCCが裁判所に申し立てた差し押さえを逃れるため、この約8千万円を同社が管理する複数の口座から引き出して、強制執行を妨げたというもの。


登記簿などによると、金剛保険は1977年設立。全国約30カ所に拠点があり、在日朝鮮人向けの損害保険代理業や生命保険の募集などをしている。関係者によると、朝鮮総連の影響下にあるとされる。


朝鮮総連に詳しい関係者は「金剛保険は朝銀に預金し、朝銀は保険の勧誘を代行するなど補完関係にあった。相当の利益をあげていたが朝銀破綻後は事業が縮小していた」と話す。


朝銀東京信組などの朝銀信組は日本の金融機関を利用しにくかった在日朝鮮人らが戦後、各地に設立。日本の法律を根拠にした独立の金融機関だったが、人事を含め朝鮮総連に大きな影響を受けていたとされる。他人名義などによる朝鮮総連側への多額の融資にバブル崩壊などが重なり、97年以降に朝銀東京など16信組が相次いで破綻した。


RCCは、政府系の預金保険機構が全額出資してできた株式会社で、破綻した金融機関から回収が難しい不良債権を買い取り、貸付金などを回収している。


都内にある金剛保険の社長宅には17日午前7時半ごろ、警視庁の捜査員数人が訪問。「弁護士に相談する」などと話す社長とみられる男性とやりとりした後、午前9時過ぎに家の中に入った。捜索は午後1時ごろに終了した。本社には午前10時半ごろ、紙袋などを持った捜査員約10人が入った。




 

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