支付宝(アリペイ)保険プラットフォームは20日、動物の鼻紋認証技術をリリースすると発表した。また大地保険や衆安保険と共に、同技術を初めてペット保険に応用した。環球網が伝えた。
この「ペット医療保険」は現在、猫と犬の加入を受け付けている。加入時には、アリペイ保険プラットフォームが鼻紋情報に基づきペットごとに電子記録を作成する。支払いの際には、鼻紋をスキャンし動物の身元を確認すれば、ワンキーで保険金の支払いが終わる。
アリペイ保険の損害保険担当者の王方氏によると、今回のペット鼻紋認証技術は次の3つの難題を解決したという。 1点目は、収集が難しいこと。ペットの協力が得られにくく、撮影が困難だ。2点目は、3次元構造が複雑であること。ペットは顔の彫りが人間より深く、比較対照の難易度が高い。3点目は、データが少ないこと。ペットの鼻紋と写真は、業界でも蓄積が少ない。
アリペイペット保険商品の専門家である竜光氏は、「ペット鼻紋認証技術は現在、ペット医療保険分野でしか応用できない。しかし技術と応用の成熟、底層データの蓄積に伴い、アリペイは将来的にペット賠償責任保険や避妊手術保険を導入するだろう。飼い主にとってみると、これはペットの電子身元記録だ。また関係当局にとっては、これはデジタル化されたペット管理プランにもなりうる」と指摘した。
「2019年中国ペット業界白書」のデータによると、中国都市部のペット犬・猫消費市場の規模は2024億元(1元は約15.3円)で、ペット犬・猫の数は9915万匹。業界関係者は、「中国のペット保険の普及率は英国や日本などの国を下回っているが、ペット保険の市場ニーズはずっとあった」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月22日