インターネット上のサイトに飲食店を中傷する投稿をしたとして、市議会から辞職勧告を受けた石川県加賀市議の乾浩人氏(47)が19日夜、市議会議長宛てに辞職願を提出し、受理された。乾氏は、名誉毀損(きそん)罪で罰金30万円の略式命令を小松簡裁から受けた後も議員を続ける考えを示し、市議会は委員会や本会議への出席を拒否する方針を決めていた。
乾氏は5月上旬ごろ、匿名のコミュニティーサイトに複数回にわたり、顔見知りの男性が経営する加賀市内の飲食店の衛生管理を批判する内容などを書き込んだ。店はその後閉店し、男性が県警大聖寺署に刑事告訴。11月22日付で小松区検が名誉毀損罪で略式起訴した。
市議会は今月11日、「市民を誹謗(ひぼう)中傷したことは断じて許されるものではない」などとする辞職勧告決議案を全会一致で可決。乾氏が委員をする教育民生委員会と予算決算委員会、本会議への出席を拒否する方針を決めていた。