お手玉1個分の材料セット。井村屋グループの控室に用意されている
あずきバーになれない「不ぞろいの小豆たち」、活躍しています――。アイスや肉まんで知られ、今月、東証1部に昇格したばかりの井村屋グループ(津市)が、製品に向かない規格外の小豆を地域のボランティアに譲っている。小豆は布袋で縫い合わされてお手玉になり、マラカスや枕の材料になることも。社員も協力し、お年寄りとお手玉を楽しむ催しも開かれ、交流が広がっている。
津市にある井村屋の工場では、あずきバーなどの原料となる小豆を、機械を使って5段階で選別している。磁気や風力を用いて異物を取り除いたり、遠赤外線カメラで色の薄い小豆を取り分けたり。1日に約1億粒を選別するが、このうち2%程度は色が薄かったり、形が不ぞろいで均等に熱が通りにくかったりして材料にできないという。
井村屋は2015年から、こう…