17日のイベントで使用されるのと同じ形式の189系特急型電車(JR東日本提供)
新宿―松本間を主に結び、山梨にもゆかりがあるJRの特急「あずさ」が、12日に運行開始から50年を迎える。山梨県内でも、業者が記念弁当を発売したり、各種イベントが開かれたりと、お祝いムードが盛り上がっている。
“テツ”の広場
甲府駅前よっちゃばれ広場を中心に3日、「やまなし公共交通フェスティバル」に合わせて、JR甲府駅による「特急あずさ運行開始50周年記念イベント」が開催され、多数の家族連れでにぎわった。
会場には、国鉄時代の「あずさ」の塗装が特別にほどこされたレンタカーが展示されたほか、「あずさ」50周年記念グッズの販売、ミニSLの運転などがあった。駅のペデストリアンデッキには、駅員有志らがつくった鉄道おもちゃ「プラレール」の中央線ジオラマや精巧な鉄道模型が展示され、子どもたちが真剣な表情で見つめていた。
会場で販売された駅弁の中には、北杜市の小淵沢駅などで駅弁を販売している老舗の駅弁会社「丸政(まるまさ)」が作った50周年記念弁当も。「あずさ」デビュー当時の車両で、ボンネット形の先頭車両がファンに親しまれた「181系」特急形電車をかたどった記念弁当(1300円)で、10月から販売されている。
甲州ワインビーフのすき焼きやワインらっきょう、信州牛の炭火焼き肉や野沢菜炒めなど、「あずさ」沿線の特産品をふんだんに盛り込んだ。同社は「車窓からの風景とともに、山梨や長野のおいしいものをご賞味いただいて、50周年のあずさの旅を楽しんでほしい」。
17日には、JR東日本八王子…