リオデジャネイロで、ロシアの国旗を掲げる観客
ロシア選手は来年2月の平昌冬季五輪にたとえ出場できても、ユニホームの「Russia」の文字を大きくしてはダメ――
組織ぐるみのドーピング違反をしたとして、ロシア選手団としての平昌五輪参加を禁じた国際オリンピック委員会(IOC)は20日、「潔白」と証明され、個人資格で出場するロシア選手のユニホームに関して、多くの禁止事項を盛り込んだガイドラインを発表した。
選手たちは「ロシアからの五輪選手(Olympic Athlete from Russia=OAR)」として統一ユニホームの着用が求められる。ただし、ロシアの表記が先に来ることや、ロシアの文字を大きく目立たせることは認められない。昨年のリオデジャネイロ五輪のジャージーで胸部分に大きく描かれていたキリル文字も使用不可で、英語限定となる。
さらに、ユニホームは単色か2色と規定。ロシアの国旗で使われている白、青、赤の3色を一緒に使うことは認められない。また、国家の紋章の使用も禁止となる。最終的にはIOCの承認が必要となる。
五輪出場が可能な「潔白な選手」の基準についても、IOCは現在、明快で詳細な基準作りを進めている。(ロンドン=稲垣康介)