萩山嘉久さん(中央)と2人の娘(遺族提供、画像の一部を加工しています) 6月6日の朝日新聞夕刊はベタ記事で神奈川県大井町の東名高速で車4台が絡む事故があったと報じていた。ワゴン車が大型トラックに追突され、萩山嘉久さん(当時45)、友香さん(当時39)夫婦2人が死亡し、娘2人もけがを負った。この記事にはこんな一文がある。 「事故当時、追い越し車線にワゴン車と乗用車が停止しており、萩山さん夫妻と乗用車の男女の計4人が車から降りていた」 高速道路上に車2台が停止しているという異常な事態。「停止していた理由」は何か――。 「追い回され、車線変更しても前に入られブレーキ。最終的に停車」 事故直後、萩山さんの長女から真っ先に連絡を受けた嘉久さんの親友、田中克明さん(46)のタブレット端末にはこんなメモが残っていた。田中さんはとっさの判断で記録をとった。翌朝、駆けつけた病院で警察官に訴えた。「これはただの事故じゃない、犯人を捕まえてくれ」 記者は9月中旬、嘉久さんの母・文子さん(77)の自宅を訪ねた。亡くなった2人の写真が並べられた仏壇前で、思い出をぽつりぽつりと口にする。小さい頃から車が好きで、念願の自動車修理工場を開いたばかりだったこと、事故の2日前、次女の小学校最後の運動会を家族で応援したこと――。目を潤ませながら語るその声は、外の雨音にかき消されそうだった。 1年目の記者にとって、悲しみの癒えない文子さんの話はあまりに重く、気持ちが暗く沈んだ。うなずきながら耳を傾けるのが精いっぱいだった。 最後に文子さんは言った。「ただの事故じゃないって、取材してくれてありがとう」。この言葉にハッとなった。伝えなければ「ただの事故」として見過ごされるのだと。 10月になって一家のワゴン車の進路を妨害し、無理やり停車させて事故を引き起こしたとして、建設作業員の男(26)が逮捕された。「駐車の仕方を注意され、言い返してやろうと思った」 この逮捕以降、「あおり運転」に社会的な注目が集まった。それに伴い、ドライブレコーダーを設置する人も増えた。カー用品大手「オートバックスセブン」(東京都)によると、県内では9月に約1200台だった販売数が、10月には約3500台、11月には約3700台と急増した。 「これを機会に、無謀な行動をする人が減れば、うれしい」。男が起訴された後、萩山さんの高校1年の長女は、こうコメントを出した。社会全体の「目」が増えることで、危険な運転をする人が1人でも少なくなることを願ってやまない。(佐藤栞) |
東名夫婦死亡「ただの事故じゃない」遺族の言葉にハッと
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