往路を1位でゴールする東洋大の田中=時事
第94回東京箱根間往復大学駅伝競走大会第1日は2日、東京・大手町から神奈川・芦ノ湖までの往路5区間107・5キロに20大学と関東学生連合が参加して争われ、東洋大が5時間28分29秒の往路新記録で4年ぶり6度目の優勝を果たした。総合4連覇を狙う青学大は36秒差の2位で、往路4連覇はならなかった。さらに1分20秒差の3位に早大。昨年の出雲駅伝を制した東海大は9位、全日本大学駅伝優勝の神奈川大は15位と遅れた。
特集:箱根駅伝2018
東洋大は1区の1年生西山和弥が区間賞を獲得し、その後一度も首位を譲ることなくフィニッシュした。青学大は5区の山登りで東洋大との差を詰めたが、逆転はならなかった。予選会を突破したチームでは拓大が往路最高の4位、城西大が6位に入った。
3日の復路は5区間109・6キロで争われる。
東洋大の田中が山を真っ先に登ってきた。田中を含め1、4、5区が箱根未経験の1年生。その若い布陣も驚きだが、1区西山が、早大の大迫傑(すぐる)以来となる1年生では7年ぶりの区間賞で勢いをつけると、最後まで後続に影を踏ませないレース運びも圧巻だった。
1年生の快走に期待はしつつ、酒井監督の勝負手は別の区間にあった。エース山本(3年)の3区だ。「エースに(エースを)ぶつけて勝たないと勝算がない」。3連覇中の青学大を止めることだけに徹した。
青学大は「山の神」と呼ばれた…