新型コロナウイルスによる感染はいつ終息するのだろうか。これは広く注目されている問題だ。国務院共同感染対策メカニズムが23日に北京市で開いた記者会見において、中国科学院微生物研究所の施一研究員は、「現在の実情を見ると、中国が大きな努力により感染を効果的に抑制したが、感染が世界的に存在すれば人類への脅威が残されるため、短期間での終息は断言できない」と述べた。 それでは、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスのように常態的に流行するのだろうか。施氏は「その可能性はあるが比較的低いとする専門家がいる。インフルエンザウイルスは変異性が高く、感染力が強いという特徴がある。例えば今年は人々がインフルエンザに免疫をつけていても、来年ウイルスに変異が生じ、新たな毒株を生み再び流行する可能性がある。現段階では新型コロナウイルスにはインフルエンザウイルスのように高い変異性が確認されておらず、常態化する可能性は高くない。また新型コロナウイルスは感染力が強いとする専門家がいる。すでに4種のコロナウイルスが季節的に流行しており、新型コロナウイルスも季節的に流行する可能性はある程度ある」と述べた。 新型コロナウイルスによる肺炎が慢性疾患になるかという質問について、施氏は「専門家の分析によると、現在の研究及び臨床実践を見ると、現在知られている新型コロナウイルスは主に呼吸器内で増殖し、慢性的に所持する可能性は低い。その同類である2種のコロナウイルス、例えばSARSや中東呼吸器症候群を引き起こした2種のコロナウイルスについては、感染者が持続的にウイルスを所持することは確認されていない。中国の数万人の新型コロナ回復者を見ても、長期的にウイルスを所持する状況は確認されていない。そのため現在の知識によると、個体が新型コロナウイルスに感染後、長期的にウイルスを所持する可能性は極めて低い。現段階においても慢性化に関する免疫学・ウイルス学的研究の証拠が見つかっていない」と説明した。 施氏は「新型コロナウイルスは我々にとって真新しいウイルスで、人類のウイルスへの認識は持続的に掘り下げられている。科学界は今後、科学研究を持続的に続けていく。ウイルスのモニタリングを持続的に強化し、ウイルスの本質と流行の法則を深く解明し、ウイルスの変異状況に緊密に注目する。その一方でワクチンと特効薬を積極的に研究開発し、根本的な感染対策に力強い科学の支えを提供する」と述べた。(編集YF) 「人民網日本語版」2020年4月24日 |
新型コロナウイルスによる感染、短期間で終息するか
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