環境省は12日、地球温暖化の影響や予測などを科学的に評価する国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2019年5月に開く総会を京都市に誘致する、と発表した。国内で開かれれば14年の横浜市以来2回目。現在のところ、ほかに誘致を表明している国はないという。
全国の自治体に、誘致に関心があるか非公式に尋ねた上、国内の専門家から意見を聴いた。交通の便や、先進的な温暖化対策の取り組み、京都議定書が採択された歴史といった観点から、京都市を推薦することを決めたという。
会場には、同市左京区の国立京都国際会館を想定。温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に重要な、各国の温室効果ガス排出量の算定方法の改良などが主な議題になる予定という。(小坪遊)