会見の最後に握手する羽生善治竜王(右)と藤井聡太四段=16日午後、東京都渋谷区、小玉重隆撮影
将棋の羽生善治竜王(47)が、16日に東京都内であった竜王の就位式に合わせ、挑戦者を決める決勝トーナメントに進出した藤井聡太四段(15)と一緒に記者会見に臨んだ。2月に別の公式戦で初対戦することが決まったことに対し、そろって意気込みを語った。
14日にあった朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦トーナメント準々決勝で、藤井四段は佐藤天彦名人(30)を破る快挙を果たし、準決勝で羽生竜王と対戦することが決まった。羽生竜王は「どこかで顔を合わせるとは思っていたが、こんなに早く実現するとは。驚いている」。14日の藤井四段の1回戦と準々決勝の将棋については、「非常に内容が良く、少しずつリードを広げる内容で感心した」と語った。そして、「実際に対局して(藤井四段の将棋を)体感するのは楽しみ」と話した。
藤井四段は1次予選から8連勝して4強入りした。「羽生竜王と対戦の機会を得ることができて、とてもうれしく思っている。熱戦が演じられるように頑張りたい」と語った。13日、羽生竜王が2連勝して4強入りを決めた将棋については、「懐が深いと感じた。自分にないものを持っている」と話した。
羽生竜王は昨年12月、竜王のタイトルを奪取し、史上初の「永世七冠」を達成した。両者は非公式戦での対戦があり、1勝1敗だ。(村瀬信也)
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