稀勢の里(奥)は逸ノ城に寄り切りで敗れる=長島一浩撮影
(16日、大相撲初場所3日目)
白鵬が初黒星、平幕に「完敗」 土俵下まで飛ばされる
相撲特集:どすこいタイムズ
2敗目を喫した稀勢の里は支度部屋で顔をゆがめ、首を左右に振り、「あー」と大きなため息をついてうつむいた。報道陣の質問には言葉を返さなかった。
初日が出た前日とは打って変わって立ち合いから腰が高かった。一瞬両差しになったが左の差し手は浅く、簡単に巻き替えられて相手の逸ノ城が得意な右四つに。一方的に攻められて土俵を割った。
涙の初優勝から1年。横綱になって6場所目で成績は26勝19敗(不戦敗を含む)33休となった。昨年春場所に負った左腕のけがは癒えたはずだが、その影響を引きずったままだ。
○逸ノ城 2場所連続で稀勢の里から金星。「うれしい。左を差されないようにして、あとは前に出るつもりだった」
○豪栄道 3連勝。「(すくい投げは)体が勝手に反応した。今のところはいいけど気を引き締めていきたい」
○鶴竜 3横綱で唯一の3連勝。「流れで体が勝手に動いてくれた。まあまあ、まだ3日目ですから」
○高安 3連勝。「良かったんじゃないですか。慎重になったけど、立ち合いで踏み込めば押し込まれないと思っていた」
○阿炎 幕内初勝利で初の懸賞を獲得。「頭が真っ白になりました。(懸賞を受け取る所作を)どうしたらいいかわからなくて」
○御嶽海 阿武咲を土俵際で逆転。「余裕はありました。相手がタイミングよく落ちてくれた」
○石浦 左に飛んでまわしを取り、自分より67キロ重い大奄美を振り回す。「体が動くと気持ちも乗る」