民進党と希望の党による国会での統一会派結成の合意が17日、白紙撤回された。結成を提案した民進が同日の両院議員総会で党内の了承を得られず、希望が協議の打ち切りを決めた。22日に召集される通常国会は、立憲民主党、希望、民進の3党が別々の会派で臨むことが確定した。
民進執行部は17日の両院総会で、希望との合意を踏まえて、統一会派結成の了承を取り付けようとしたが、党籍を残したまま昨年の衆院選を無所属で戦った議員を中心とした衆院会派「無所属の会」(岡田克也代表)のメンバーらが強く反発。「希望と組んだら国民から見放される」(江田憲司氏)などの反対論が相次ぎ、断念に追い込まれた。
希望はこれを受けて、緊急の役員会で対応を協議。「統一会派の結成は、民進党から呼びかけられたものであり、前提条件が崩れた」と判断し、民進との統一会派の結成を取りやめる方針を確認した。玉木雄一郎代表は16日に統一会派の結成に反対する党内メンバーとの「分党」を提案していたが、この提案も撤回することにした。
民進の増子輝彦幹事長は両院総会後の記者会見で「ばらばらの野党でなく、一定の大きな固まりが望ましいと言い続けたが、現時点では具体的な形ができなかった」と述べた。一方、玉木氏は「申し入れをした民進党の中で、協議が調わなかったことは残念に思う。いったん協議は終わりにするが、様々な形で野党の連携、協力は模索をしていかなければならない」と述べた。
民進の両院総会では、立憲を含めた3党の統一会派結成を引き続き目指すことを文書で確認。岡田氏ら衆院側が改めて立憲との協議を呼びかける方針を決めたが、立憲は昨年末にすでに会派結成を拒んでいる。