民進党は31日、党本部で拡大執行役員会を開き、国会での統一会派結成に向けて1月3日に希望の党と協議入りすることを確認した。希望側の交渉役、古川元久幹事長の地元・名古屋市に出向く。民進は大みそかの党内調整、年明け早々の「希望詣で」と祝日返上で会派実現への「本気度」を示そうと躍起だ。
3日の協議には両党の幹事長、国会対策委員長が出席し、政策や理念のすりあわせを始める方針だ。
民進は12月下旬、希望と立憲民主党に3党による統一会派結成を申し入れたが、立憲は即座に拒否。この日の拡大執行役員会では、民進が希望、立憲それぞれと個別に交渉を重ね、統一会派の可能性を探る方針を確認した。ただ、希望は党内に慎重論があるうえ、立憲とは個別交渉を始めるメドも立っていない。
民進の大塚耕平代表は31日夕の記者会見で「旧民進系の3党の連携が、国民に政権選択の機会を提供することにとって必須だ。丁寧かつ粘り強く努力を続ける」と強調。「我々は本気です。政治家にあまり休みという概念はない。年末年始返上で必要な方には対応していただく」と訴えた。(斉藤太郎)