民主党政権で文部科学大臣を務めた民進党長崎県連代表の高木義明衆院議員(71)=比例九州ブロック=が、衆院選に立候補しないことを24日の県連の会合で表明した。県連は後継として、故・西岡武夫元参院議長の長女で、昨年の参院選に民進党公認で出馬した新顔の西岡秀子氏(53)を長崎1区から擁立することを決めた。
高木氏は前回と前々回の衆院長崎1区で敗れているが、いずれも比例区で復活当選。この日の会合で「何としても長崎1区を奪還しなければならない。良い候補者がいればバトンタッチしようと思っていた」と述べた。高木氏は長崎県議を経て1990年に民社党から初当選し、9期目。民主党の菅直人政権で文科相に就任し、党副代表や代表代行も務めた。今月1日にあった民進党代表選では、旧民社党系の国会議員らでつくる民社協会の会長として、前原誠司代表を支援した。
西岡氏は16年の参院長崎選挙区に民進党公認で出馬。野党の共同候補として社民、生活が推薦し、共産も支援した。自民現職に約5万票差で敗れたものの、1区が大部分を占める長崎市では自民現職を上回る得票だった。