17日のニューヨーク株式市場は米企業の好業績への期待から、大企業でつくるダウ工業株平均が大幅に上昇し、前日比322・79ドル(1・25%)高い2万6115・65ドルで引けた。終値が2万6000ドルを突破したのは史上初めて。
ダウ平均は、今月4日に初めて2万5000ドルの大台に乗ったばかり。それから8営業日後に、「史上最速」で次の節目に達したことになり、急騰ぶりが際立っている。
先週から本格化している2017年10~12月期の決算発表では、市場予想を超える売上高や利益をたたき出す米大企業が続出。世界経済の同時成長と、トランプ米政権による大型減税を追い風に、今後も企業業績の改善が続くとの見方が株価を勢いづかせている。
世界経済の拡大の恩恵を受ける航空機のボーイングが4・7%高と17日の相場を引っ張った。アップルが海外に蓄えた巨額の利益を米国に戻すと発表したことも、投資家を強気にさせた。原油高でエネルギー株も大きく買われた。
ハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も、過去最高値を塗り替えた。終値は同74・59ポイント(1・03%)高い7298・28だった。(ニューヨーク=江渕崇)