資生堂の10代向けブランド「POSME」の開発に携わった女子高生ら。SNSを使いこなす若者への拡販を狙う=東京都内
化粧品や美容関連製品で、メーカーが従来とは異なる広告宣伝を始めている。キーワードはSNSなどネット活用の拡大だ。芸能人を使った大々的なテレビCMなどだけでは若い世代にアピールしきれなくなっており、ネットでの拡販に加え、商品開発につなげる動きも出ている。
資生堂は女子高生ら10代向けの化粧品などの新ブランド「POSME(ポスメ)」のPRにインスタグラムやツイッターを活用している。開発には実際に女子高生も加わりSNSで意見交換。完成した商品は、女子高生自身にSNSで発信してもらう。「彼女たちの口コミ力はすごい」(広報)
POSMEは、資生堂が1980年代以降生まれの世代を狙って立ち上げた新ブランドの一つ。昨秋から計3ブランドを立ち上げ、いずれもSNSを商品開発や宣伝に活用している。一方で有名女優らによるテレビCMは予定していない。
先行したブランド「レシピスト」は、ツイッター上などで化粧水や乳液などのニーズを分析して開発した。商品はネットでのみ注文を受け付ける。
資生堂はこうした手法を「スマ…