A級順位戦で6勝目を挙げた直後の豊島将之八段=大阪市福島区の関西将棋会館、佐藤圭司撮影
佐藤天彦名人への挑戦権を争う第76期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の9回戦、豊島将之八段―屋敷伸之九段戦が18日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、先手番の豊島八段が113手で勝った。豊島八段は6勝2敗となった。今期A級順位戦に参加している11人中、6勝目を挙げたのは豊島八段が初めて。一方、敗れた屋敷九段は2勝6敗となった。
これで9回戦まで終了。今期A級順位戦に参加する11人を成績順に並べると、【6勝2敗】⑩豊島将之八段【5勝3敗】⑧佐藤康光九段、⑨久保利明王将【5勝4敗】①稲葉陽八段、②羽生善治竜王【4勝4敗】③渡辺明棋王、④広瀬章人八段、⑦深浦康市九段【3勝5敗】⑪三浦弘行九段【2勝6敗】⑤行方尚史八段、⑥屋敷伸之九段。(名前の前の○内の数字は、A級での順位)
豊島八段を先頭に、挑戦権争いは、ここからが正念場となりそうだ。
10回戦の5局は、2月1日、東西の将棋会館で一斉に指される。対戦カードは行方八段-佐藤九段、渡辺棋王-久保王将、豊島八段-三浦九段、深浦九段-広瀬八段、屋敷九段-羽生竜王。稲葉八段は明き番。(佐藤圭司)