雪の残るコースを走るラトバラのトヨタ7号車=AFP時事
28日まで行われた世界ラリー選手権(WRC)の今季開幕戦ラリー・モンテカルロで復帰2年目のトヨタが2、3位に入る好スタートを切った。19年ぶり4度目の製造者部門での年間王者を目指す。
ラリー・モンテカルロは25日に始まり、28日までの4日間行われた。計測期間のスペシャルステージは17。合計380キロあまりで走破タイムを争った。
3台体制のトヨタの中で最速タイムを出し、2位になったのは8号車のオット・タナク(エストニア)だった。昨年はフォードに所属、年間で2勝し、総合3位に食い込んだ30歳だ。「いい形でシーズンをスタートできてうれしい。マシンは驚くほど素晴らしく、タフなラリーも問題なく走り切ることができた」とコメントした。
ヤリマッティ・ラトバラ(フィンランド)の7号車は3位。堅実に上位を守る走りが目立った。エサペッカ・ラッピ(フィンランド)の9号車も3日目を終えた時点で4位につけていたが、最終日にタイムをロスした。それでも総合7位で完走を果たした。
優勝したフォードのセバスチャン・オジェ(仏)とタナクの差は58秒3。3位ラトバラと4位シトロエンの差は3分近くあった。トヨタ勢の層の厚さを証明した。WRCは今季13戦の長丁場。初戦で見せた車の信頼性は大きな武器になりそうだ。
第2戦は2月15日に開幕するラリー・スウェーデン。昨年ラトバラが優勝を果たしたゲンのいいレースで2連覇を狙う。