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フィギュアスケート男子ショートプログラムが16日、始まった。上位を狙う羽生結弦(23)と宇野昌磨(20)には、ホームにしている地元のアイスリンクがある。幼い頃からスケートに親しんだ場。それぞれの素顔を知る職員たちは、活躍に期待を寄せる。
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言葉を動きに、動きを言葉に。「孤高の星 羽生結弦」
リンクの前に立つアイスリンク仙台支配人の在家正樹さん=仙台市泉区
「リンクでは別人だった」羽生結弦
仙台市の「アイスリンク仙台」。羽生はここで、4歳の頃からフィギュアを習い始めた。毎日のように滑り、職員とも顔見知りになった。
羽生結弦の写真が飾られたアイスリンク仙台=昨年12月、仙台市泉区
職員が不在の時に利用客が来ると、受付に入って「いらっしゃいませ」と応対することもあった。地元の中学校時代、学校の職業体験で選んだ先もリンク。数日間、掃除や貸し靴の仕事などを体験したという。
現在の支配人、在家正樹さん(47)は「普段はふざけることもあったが、リンクでは別人だった」。失敗すると悔しさを表情に出し、成功するまで何度でもトライした。転んでも、できるまでやった。「見ているこっちが痛々しくなるぐらい真剣だった」
昨年12月にリニューアルされたアイスリンク仙台=仙台市泉区
リンクは2度、閉鎖に追い込まれた。1度目は2004年に経営難で。3年後に宮城県や仙台市の出資などもあって復活し、市内の別のリンクで練習していた羽生も戻った。2度目は東日本大震災。氷を冷やす装置が壊れ、復旧まで4カ月かかった。
羽生は、12年と16年に出した著書で得た印税計約2500万円をリンクに寄付した。練習拠点をカナダに移した後も、帰国時にこのリンクで滑ることがある。震災の時に支配人だった新井照生さん(54)は「努力を目の当たりにしてきたから、『頑張れ』とは言いたくない。自分の納得のいく滑りで、五輪を楽しんでほしい」と話した。
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