女子フリーで演技する坂本花織=遠藤啓生撮影
(23日、平昌五輪フィギュアスケート女子)
ザギトワが金、メドベは銀 宮原4位に
フィギュアスケート女子の坂本花織(シスメックス)は、初の五輪舞台を堂々と滑りきった。終盤の3回転ループの着氷で乱れたが、それ以外はミスのない演技でフリー136・53点、合計209・71点を挙げて6位に入賞した。
高さのあるジャンプが武器だ。21日のショートプログラム(SP)では、後半に入れた三つのジャンプ要素を全て成功。「今までで一番良かった」と自己ベストを1・84点更新してみせた。
小さい頃から、ジャンプを跳ぶのが好きだった。競技を始めてから1年ほどで全種類の1回転を跳べるようになると、2回転、3回転と次々に難しいジャンプに挑戦した。恐怖心よりも楽しさが勝り、転んでも転んでも、すぐに立ち上がってジャンプを跳び続けた。
そのジャンプに磨きがかかったのは、可動域を広げるトレーニングを取り入れてからだ。昨年9月、グレアム充子コーチのつてを頼って新たに始めた。筋力を鍛えるのではなく、上半身と下半身のバランスを良くして体を動きやすくする。すると無駄な力が抜け、流れるようなジャンプが跳べるようになった。
「ここまで勢いで来られた。このまま突っ走りたい」と話していたシニア1年目の17歳。集大成の4分間を笑顔で締めくくった。