事件があった朝鮮総連中央本部。銃撃された門扉にはブルーシートが張られていた=2月23日、東京都千代田区、北野隆一撮影
東京都千代田区の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部に銃弾が撃ち込まれた事件に抗議するため、朝鮮総連は28日夕、都内で緊急集会を開いた。在日朝鮮人ら約450人が参加し、「差別と人権蹂躙(じゅうりん)反対」などと声をあげた。
朝鮮総連本部に発砲した疑い 右翼活動家ら2人逮捕
南昇祐(ナムスンウ)副議長は「在日同胞に対する容認できない非道なテロだ。民族的怒りをもって断固糾弾する」と主張。近日中に、日本政府に真相究明や再発防止を要請することも決めた。
事件発生は23日午前3時50分ごろ。男2人が中央本部前に車で乗り付け、門扉に向け5発を発砲。建造物損壊容疑で現行犯逮捕された。けが人はなかった。
警視庁によると、車を運転していた右翼活動家の桂田智司容疑者(56)は「北朝鮮のミサイル発射に堪忍袋の緒が切れた。車で突っ込むつもりだった」と供述。助手席から発砲した元暴力団員の川村能教容疑者(46)は「拳銃は自分のもの」と話しているという。
公安関係者によると、桂田容疑…