三回、みんなで声を合わせて「ミラクルゥ~ショット!」。同点に追いついた=阪神甲子園球場
(25日、選抜高校野球 智弁和歌山4―2富山商)
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智弁和歌山の応援に新たな芽が吹いた。6年ぶりの新曲「Miracle(ミラクル) Shot(ショット)」。この日は定番の魔曲「ジョックロック」が不発だったが、この新曲が流れるなかで同点に追いつき、そして勝ち越しも。鮮烈デビューとなった。
三回、チアリーダーの「ミラクルショット!」のかけ声でそれは始まった。思わず手拍子したくなるようなテンポに、明るく元気なメロディーが乗る。チアリーダーもバットを振り回すような踊りでもり立てる。約1200人の大応援団が「チャンスだ文元、ファイトファイト智弁」と繰り返し、手をくるくる回して「ミラクルゥ~ショット!」。勢いそのままに、文元洸成君(3年)の同点適時打が飛び出し、先制された重苦しい空気を吹き飛ばした。
験を担ぎ、2―2の同点で迎えた八回にもこの日2回目のお披露目。すると、ここでも勝ち越しの適時打が飛び出し、試合を決めた。
新曲は、テレビ朝日の番組「報道ステーション」のスポーツコーナーのテーマ曲で、これをアレンジ。初披露にもかかわらず、点がほしいここぞの場面で演奏され、流れを呼び込んだ。チアリーダーの五木田麻帆さん(3年)は「エネルギッシュな曲。選手にパワーを与えられる振り付けを考えました」。吹奏楽部の岡村直樹部長(2年)は「いいデビューで安心した。逆境を変えるような曲になってほしい」と願いを込めた。(大森浩志郎)