マイナー選手中心の紅白戦に登板したエンゼルスの大谷
大リーグ・エンゼルスの大谷は24日(日本時間25日)、マイナー選手中心の紅白戦に先発し、4回3分の2を投げて2安打2失点だった。球数は実戦で最多の85球。フォークボール中心の投球で6四死球を与えたが、「すごくいい練習ができた。進歩していると思う」と振り返った。
開幕前の最後の登板。この日のテーマは、これまであまり投げなかったフォークボールの精度を上げることだった。カウントが悪くなっても低めに落とすことを心がけた。四球が増えても、暴投しても気にしない。「紅白戦だったので通常の試合ではできないことをやろうと。極端な話、3ボールからでもフォークを投げようかなと思っていた」。四回には、そのフォークで連続三振を奪う場面もあった。
アリゾナ州でのキャンプはこの日で打ち上げ。大谷は実戦5試合に登板し、計13回を投げて19失点だった。不安を残したまま29日の開幕を迎えることになるが、「(過去にも)開幕戦で100%だったことはない。シーズンの中でも成長できるよう、反省をしながらやっていきたい」と前を向く。
打者としては、26日にロサンゼルスで行われるドジャースとのオープン戦に出場し、シーズンに臨む。ソーシア監督は起用法を明言していないが、複数の米メディアが「大谷は開幕戦は指名打者、3戦目の31日に先発登板する可能性が高い」と報じている。(テンピ=山口裕起)