下関国際―創成館 一回裏創成館無死二塁、藤の左中間適時二塁打で走者峯が生還。捕手品川=遠藤真梨撮影
(26日、選抜高校野球 創成館3―1下関国際)
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創成館・峯圭汰
創成館は九回1死満塁のピンチを背負った。タイムがかかりマウンド上に輪が出来る。「大和(やまと)、おい、大和ー」。峯圭汰は中堅から内野の土の部分にまで近づき、投手・伊藤の名を叫び続けた。やっと気づいた。「任せたぞー」。自分はキャプテン。声をかけないわけにはいかないのだ。
昨夏、一つ上の先輩たちから新チームの主将を託された。秋には体重が8キロも減った。ズボンはぶかぶか。朝食ならご飯は3杯といっぱい食べていたはずなのに……。「ストレスで」と本人。稙田(わさだ)監督は「色々背負い込む。責任感の強いやつなんです」。
打順は昨秋の3番から1番に繰り上がった。一回は直球を狙って左中間二塁打。先制につなげた。七回は1死から変化球を中越えにかっ飛ばし、三塁へ。藤の犠飛で貴重な3点目の本塁を踏んだ。「長打を打てるようにと一冬やってきた。出てよかったです」
昨秋は明治神宮大会準優勝と躍進した。多彩な投手陣だけではない。創成館には、いいリーダーがいる。(竹田竜世)
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○藤(創) 一回は無死二塁から適時二塁打、七回は1死三塁で犠飛。「まずは1勝が目標でした。次も目の前の試合をしっかりやっていきます」
○松山(創) 七回、右前安打で本塁を狙った二塁走者を好返球で刺す。「確実にとれるアウトをどれだけとれるかが、接戦の鍵。貢献できてよかった」