塩こうじを使った腸内環境の向上プロジェクトを始めるAuBの鈴木啓太社長 アスリートの便を集め、腸内細菌を研究分析する会社を立ち上げた元サッカー日本代表MFの鈴木啓太さん。人気選手が未知の分野に挑戦した理由、起業の難しさや楽しさはどこにあるのか。気になる疑問をぶつけてみた。 「うんちが世界を変える」元サッカー代表鈴木さんの挑戦 ――なぜ腸内細菌を研究するベンチャーを? 体を作る上で腸は重要な器官。腸内細菌を調べれば、選手の体内で何が起こっているかを解明できるんじゃないか、と思った。アスリートのパフォーマンス向上を腸からサポートしたい。 ――選手の時から腸内環境に興味があった? 母親の影響は大きかった。子供の頃はアトピー体質で、母が人一倍、料理に気遣ってくれた。母は体にいいと思うものを食べさせてくれて、家族の食事でも僕だけ一品多く作ってくれた。サプリメントも飲まされて、「腸が大事」という刷り込みがあったんです。 アテネ五輪のアジア最終予選では、UAE遠征中に23人中18人くらいが下痢になった。でも、僕はかからなかった。それで腸の強さってあるのかな、と。下痢の選手は3キロくらい体重が減っていた。選手にとって死活問題だな、と。 ――プロになってからは食生活でどんな工夫を? 僕は筋肉をつけることや足の速さやシュート力より、自分の体の動きやすさ、つまりコンディショニングを気にしていた。だから、食事には敏感だった。遠征に梅干しや緑茶を持っていった。夏場で冷たいものを飲んでも、最後は熱いお茶で締めた。みんなから、「なんでお茶飲んでんだ、おじいちゃんか」って突っ込まれましたね。ほかの選手より身体能力が低かったからこそ、敏感になれたと思う。あとはおなかを温めるおきゅうも持ち込んでいたな。 ――浦和一筋16年。後半はけがとの戦いだった。 自分の許容範囲以上の日程で無… |
夏場も締めは熱いお茶 鈴木啓太さんがこだわった食生活
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