創成館―智弁和歌山 三回裏智弁和歌山1死、林は左越えソロ本塁打を放つ=遠藤真梨撮影
(1日、選抜高校野球 智弁和歌山11―10創成館)
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「ありがとうの一言です」。智弁和歌山の強打者・林晃汰は苦笑いを浮かべ、山あり谷ありの試合を振り返った。
1―4の三回1死、左打席の林は「直球を狙っていた」と外角よりの球を振り抜き、左翼席へライナー性のソロ本塁打を放った。高校通算34本目の本塁打。昨夏ぶりの甲子園での一発だった。
「打ち合いなら負けたくない」と林。試合は点の取り合いになった。だが、四回には三塁の守備で二塁走者と交錯し、走塁妨害となって1点を与えてしまった。9―9の延長十回の守りでも、1死から三塁ゴロをはじいてしまい(記録は内野安打)、勝ち越し点を許していた。守りで足を引っ張り、「やばいなあと思っていました」。
十回裏の打席は無死一塁でチェンジアップにタイミングが合わず空振り三振。あとは仲間に託すしかなかった。2死一、二塁、黒川の左越えサヨナラ打で打ち勝った。仲間が自分のミスを帳消しにしてくれた。「また、打てるチャンスがある。次の試合はしっかりと勝負どころでものにしたい」と準決勝を見据えた。(坂名信行)